SOLID LIGHTING

PHILOSOPHY

“そつのない”照明設計が、空間を完成させる。

「そつがない」
それが、私が照明設計において最も大切にしている言葉です。

「そつ(屑)がない」とは、無駄なく、筋の通ったもの。
無駄のない仕事やデザインには、自ずと美しさが宿ります。照明設計も同じです。空間の目的、建築の意図、過ごす人の行動、動作。そのすべてを見極め、余計なものを削ぎ落とす。

“そつのない”「光」には、過剰な演出以上の説得力があります。

照明設計者は、光のデザイナーであると同時に、“空間のディレクター”でもあります。
建築家が描いた空間が「どうあるべきか」を理解し、時に設計者よりも客観的な立場で、空間の本質に光を添える ── それが本来の役割です。
「言われた通りに器具を並べる」「照度さえ足りていれば良い」 ── それでは、空間は生きません。

照明は、建築の“最後の味付け”ではなく、“最初から考慮されるべき設計思想の一部”です。また、空間デザイナーが発想する照明と照明デザイナーが設計する空間照明とはアプローチが異なります。 だからこそ、私たちは建築家、インテリアデザイナー、施工関係者の皆さまと初期段階から丁寧に対話を重ねながら進めていくことを、何より重視しています。

照明デザイナーは、器具メーカーや工事業者とは違い、空間体験そのものに責任を持つ設計者です。
美味しい料理が作れる人と、プロの料理人は同じではありません。光を扱う専門家にも同じことが言えます。

照明には様々な分野があり、それぞれの目的とアプローチがあります。それらを正確に理解し、正しいアプローチと構成をするのが光のプロフェッショナルです。

照明デザインとは、建築の意図に応え、空間を仕上げるための最終行為であり、それが、SOLIDLIGHTINGの仕事です

SOLID LIGHTNG 代表 尾花ひろき